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コラム「足あとを灯す」 第13編『言葉の作法』〜言葉を削ぎ落とす〜
コラム「足あとを灯す」

コラム「足あとを灯す」 第13編『言葉の作法』〜言葉を削ぎ落とす〜

コラム「足あとを灯す」 第13編『言葉の作法』〜言葉を削ぎ落とす〜
若い頃、以前所属していた法人の理事長や諸先輩方の話を聞きながら「なぜあんなに話が長いのだろう?」と感じていた自分が、今まさに同じ立場に立っています。年齢と経験を重ねるにつれ、一つの言葉の背後にある歴史や理念、そして相手に伝えたい情熱や心配りが溢れ出すあまり、つい話が長くなってしまう理由が身に染みて理解できるようになりました。

伝えたい背景がたくさんあるのは自然なことですが、本当に相手の心に届き、長く生き続けるのは、誠実に吟味され削ぎ落とされたシンプルなひと言です。多すぎる言葉は時に核心を覆い隠し、聞き手の負担になってしまうこともあります。溢れ出る想いや情熱を胸に抱きながらも、あえて言葉を選び抜き、簡潔に手渡すことの難しさと尊さを痛感します。でも難しい。

話が長くなっている自分に気づく客観的な眼差しを失わず、自らを省みること。短くとも相手の心に温かく響く言葉の作法を日々の関わりの中で静かに追い求め続けてまいります。(学校法人堀口学園理事長)