乳幼児期の教育及び保育は、子どもの健全な心身の発達を図りつつ、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものです。
子どもたちには「敏感期」と呼ばれる時期があります。乳幼児期の3~5歳がちょうどその時期で、子どもたちはこの時期に身近な環境に主体的に関わり、環境との関わり方や意味に気づき、これらを取り込もうとして、試行錯誤を繰り返したり、自分で考えるようになります。こうして人間としての秩序感や感性、集中力、運動能力などの基本ができあがっていきます。
昭苑こども園では、子どもの内面が燃え上がるように成長するこの「敏感期」を大切に捉えています。
一人ひとりの育ちを大切にする昭苑こども園の乳幼児期の教育と保育は、あらゆる角度から刺激を与えることで、未知なる子どものあらゆる可能性の開花を目指して日々行われます。
毎朝のクラスの集まりや週1回の合同礼拝で聖書のお話を聞いたり、賛美歌を歌ったり、お祈りをします。童話や民話、童謡曲のみならずこうした機会を作るのは、目には見えなくても本当に大切なことがあることを知り、善悪の判断ができる子、人の心の痛みがわかり、人を思いやる優しい心を持った子を育てたいと願っているからです。
小さい頃に音楽教育の機会を逃すと、歌うことが苦手だったり、リズム感が苦手になったり、 ピアノ等の楽器に抵抗感を持ったりすることがあります。物事を習得する絶好のチャンス(敏感期)に、子どもたちの興味が内から燃え上がるような時期に、あらゆる角度から刺激を与えることができるもの、それは本物の教材・教具であり、保育者が魂を込めた保育プランです。まさに、鉄は熱いうちに打つことで、未知なる子どもたちのあらゆる可能性の開花をめざします。
運動会の鼓隊、クリスマス祝会の歌や劇、保育総合発表会の日舞など、昭苑の行事は盛大で華やかとの声を聞きます。それは日頃の保育で取り組むプログラム内容や選曲、衣装を吟味しているからです。子どもたちが歌う曲、踊る曲は子どもたちの記憶にいつまでも残り、この時期の子どもの情緒・情感の深まりと育ちこそがその後の人格形成の土台・基本となるのです。