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コラム「足あとを灯す」〜第2編『福音の種を蒔く』
コラム「足あとを灯す」

コラム「足あとを灯す」〜第2編『福音の種を蒔く』

第2編『福音の種を蒔く』

聖書を開くと、そこには私たちが日常で交わす実用的な言葉を超えた、深遠で格式のある美しい言葉が並んでいます。大人はつい「こんな難しい言葉や真理の話は、まだ小さな子どもには分からないだろう」と、自らの狭い尺度で決めつけてしまいがちです。しかし、子どもたちは大人の予想を遥かに超えた澄んだ直感と豊かな感性で、その言葉の響きや奥にある温もりを丸ごと心で受け止めます。

私たちが子どもたちに向き合うときに大切なのは、特定の教理を無理に頭へ教え込もうとすることではありません。人生の荒波に出会い、困難や孤独にぶつかったときに、その足元をそっと照らし出してくれるような「愛と希望の言葉」を、子どもの心の深土に「福音の種」として静かに落としておくことです。

蒔かれた小さな種がいつ芽吹き、どのような美しい花を咲かせるかは、人間の思い通りにはならず、神様の御手の中に委ねられています。だからこそ大人の計算や見返りを捨て、純粋な愛を持って本物の言葉を手渡し続けること。その蒔かれた種が、いつか子どもたちの人生を支える確かな力になると信じています。(理事長)